FMSの資格はパーソナルトレーナーに役立つ?就職・転職では有利に働くの?

パーソナルトレーナーに関連する資格は結構多いんですが、その中でも特に専門性の高いものの1つに「FMS」というものがあります。
資格認定は比較的簡単ではあるものの、トレーナーなら知っておかないといけない、むしろ知らないとまずい要素がぎっしり詰まっているんです。
 

そこで、今回はFMSとはなんぞや?という基礎的な部分から、どうやったらFMSの資格を取得できるのかについて紹介していきます!
また、このFMSの資格が就職でどう役に立つのかにも触れていきます。

FMSってそもそもどんな資格なの?


FMSというのは、「Functional Movement Screen=ファンクショナル・ムーブメント・スクリーン」の略称で、1995年にフィットネスの本場・アメリカで生まれた技術です。  

 

FMSの開発をしたのは、当時理学療法士だったグレイ・クック氏とリー・バートン氏。
技術の名称に「function」とある通り、FMSはお客様の身体の機能性を、分析したり評価したりするのに活用できるメソッドです。
ちなみに、英語のfunction=ファンクションというのは、「ファンクショナル・トレーニング」というようにトレーニング関連用語としてとてもよく登場します。
覚えておくと、いろんな調べ物や勉強をするときに便利ですよ。
FMSでは、主に次の7つの方法でお客様の身体をチェックします。

  1. オーバーヘッド・ディープスクワット
  2. ハードル・ステップ
  3. インライン・ランジ
  4. ショルダー・モビリティ
  5. アクティブストレート・レッグレイズ
  6. トランクスタビリティ・プッシュアップ
  7. ロータリー・スタビリティ

この7種目には、それぞれに1〜3点の点数が割り振られています。
それらの合計値、つまり21点満点でお客様の身体の機能性をチェックするというのが、FMSの手法です。

FMS資格の代表トレーニング「オーバーヘッド・ディープスクワット」の方法とチェック項目

パーソナルトレーナーの練習風景
とはいえ、じゃあ具体的にどんなことをするのかわかりにくいですよね。
そこで、FMS資格でも特にメジャーな種目である「オーバーヘッド・ディープスクワット」というものを例に、お客様に行なってもらう動作やトレーナーがどんな点をチェックしていくのか紹介しましょう。

オーバーヘッド・ディープスクワットの方法

  1. 両手でバーを持ち、バンザイの状態でまっすぐバーを持ち上げる。
  2. バーを上に持ち上げたまま、スクワットのようにゆっくり深くしゃがみこむ。

 

細かいポイントは省略していますが、こんな動作をお客様にしてもらいます。

オーバーヘッド・ディープスクワットでチェックするポイント

  1. 膝がつま先と同じ方向か、より内側を向いている。
  2. バーがつま先のラインよりも内側にある(極端に前へ出ていない)。
  3. 上半身と脛骨(すねの部分)が平行になっているか、垂直になっている。
  4. 大腿骨(ももの部分)が水平より深くしゃがみこめている。

 

こうしたポイントを通じて、1〜3点の点数をつけるというわけです。
ちなみに、満点の3点を出せる人は一般人ではかなり少なく、普段猫背や肩こり・腰痛などがある方は、しゃがんだときにバーごと上半身が前に倒れ込んでしまうケースもあるほどです。

FMSの資格をパーソナルトレーナーも持っておきたい理由とは?

パーソナルトレーナーの後ろ姿
FMSという資格がどんなことを学ぶのかは、なんとなくお分りいただけたと思います。
では、トレーナーがこのFMSでの技術を持っておいた方がいいというのはなぜだと思いますか?
 

その答えは単純明快で、「お客様の状態を正しく把握し、それぞれに適したトレーニングプランを提供するため」です。  

 

一般人向けのトレーニングを提供する場合、お客様の大半は「運動不足」の状態がほとんどです。
彼らは往往にして、先ほどの肩こりや腰痛、関節に痛みを持っています。
では、こんなお客様にいきなりウェイトゴリゴリのフルスクワットを行なったらどうなるでしょう?
間違いなく股関節や膝関節が壊れたり、元々持っていた慢性痛がさらに悪化したりするでしょう。
 

よく、パーソナルトレーナーの求人に応募する人の中に、自称トレーニング上級者の方がいます。
彼らは自分の肉体とそれを作り上げたトレーニング方法に絶対の自信を持っているんですが、彼らがお客様に適切な指導ができるかといえば、ほぼ無理と言わざるを得ません。
FMSの技術では、お客様の体にある不調や癖を正確に見極めることができます。
こうしたチェックを通じて、こんなことを考えるわけです。
 

「このお客様は臀部の筋肉が拘縮しているから、下半身の種目で代償動作が出る可能性があるな。まずはストレッチとコンディショニングトレーニングを行なって、その拘縮をほぐしていこう」  
 

もちろん、動作中に起こる違和感の原因は1つではありません。
だからこそ、FMSで大まかな予想を立て、その効果と検証を行いながらお客様の姿勢改善を行うというわけです。

FMSによるパフォーマンス向上はダイエット・健康に高い効果を発揮する

FMSのこうしたアプローチ方法に対して、大幅なダイエットを目的にしている人はやきもきすることがあります。
ですが、姿勢が整い血流やリンパの流れが整い、痛みによるストレスがなくなると代謝が大きく向上します。

これは下手な筋トレよりもはるかに高い効果を発揮するときもあるんです。
 

もちろん、身体の変化によって睡眠の質も上がるし、痛みによるストレスも減ります。
痛みがなくなれば、今まで敬遠気味だった運動が楽しくなるかもしれません。
このように、FMSによって身体が改善されれば、健康や人生にも良い影響がバンバンやってくるんです。

FMSの受講資格・資格取得方法、資格難易度とは?

FMSの資格取得ですが、基本的には団体が行なっている3日間のセミナーを受けたのち、Web上でFMSの資格試験を受けるということになります。  

 

FMSの資格取得に必要な講習を実施しているのは、大手フィットネスクラブを運営しているティップネスと、FMSジャパンという国内団体です。
ティップネスは開催日で共同実施している団体が違うので、ネット上でFMSの資格に関しての情報を拾うのが結構大変です。
直接電話して聞いた方が、FMSの資格に関する情報収集にはいいかもしれませんね。
 

一方、FMSジャパンは主にfacebookページを通じて日程の告知を行なっています。
こちらの方が情報の更新頻度が高いので、FMSの資格に興味のある方は随時チェックしておくといいでしょう。
 

気になるFMSの合格率ですが、実は結構高めです。
セミナー受講後一定期間内であれば、3回までテストの受験が可能というのがその大きな要因と言えるでしょう。
 

 

セミナー受講・そしてWebテストの受験には特に特別な条件も必要ないので、FMSの資格取得のハードルはかなり低いです。

FMSジャパン発行の「SFMA」と間違えないように要注意!

ただし、同団体はFMSの発行とは別に、「SFMA」というより上位の資格の発行も行なっています。
こちらもセミナー受講はできるんですが、資格取得のためのテストを受けるには医師や理学療法士、柔道整復師など国家資格を持っている必要があります。
セミナー受講時には、受ける資格を間違えないよう十分注意してください。

FMS資格取得でパーソナルトレーナーになりやすくなるか?

女性のパーソナルトレーナーの後ろ姿
FMSはパーソナルトレーナーにとって非常に有用性の高いと資格で、しかも取得難易度も低いというメリットがあります。
 

これだけ聞くととても魅力的なFMSですが、実際にパーソナルトレーナーの採用市場おいて、この資格を持っていると優位に働くかと聞かれると、はいとは答えられません。  

 

というのも、そもそもFMSの資格を取得するくらいなら、NSCAやNESTAなど、もっと実践的な技能・知識を包括に学べる資格があるからです。
そのため、採用する側から見ても、「え、むしろなんでその資格から勉強したの?」と驚かれる程度かもしれません。
 

まあ、採用担当者にインパクトを与えるという意味では一風変わった手と言えなくもないですね(苦笑)
採用市場におけるFMSは、求人応募ではなくむしろ現場に出てから、光り輝く資格だと認識しておいた方がいいでしょう。

FMSの資格の前に、パーソナルトレーナーとして「採用されやすい」人材を目指そう!


FMSを「奇をてらった求人応募戦略」として利用するのもいいですが、「より採用されやすい戦略で、かつFMSのようなエッセンスも学べる手段」を選択するほうが、より建設的だと思います。
 

その手段の代表格が、パーソナルトレーナー養成スクールです。  

 

スクールは主に現役トレーナー兼講師が、解剖学や機能生理学など、科学的なエビデンスに沿ったカリキュラムを行います。
実技研修では人間相手でトレーニング指導やストレッチを行うので、座学だけのものよりはるかに有益な学習ができるでしょう。
 

そんな最新のメソッドの中に、FMSも含まれています。
さすがにFMSの資格取得をサポートしているスクールはありませんが、実技の場でそのエッセンスを学ぶことが可能です。
 

 

スクールではより認知度の高いNESTA、NSCAの資格取得サポートをしていたり、ジムへの就職支援を実施していることもあります。
FMSの知識を知識のままで留めず、パーソナルトレーナーの職業に就くために活用したいという方は、この機会にパーソナルトレーナー養成スクールを調べみましょう!

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