現役パーソナルトレーナーが語る社員・業務委託の現実を徹底解説!
パーソナルトレーナーになりたい人から、「業務委託って何ですか?」と聞かれることがあります。  

最近はネット上でもいろんな情報が出ていますからね。パーソナルトレーナーの働き方の1つである「業務委託」について、色々と書かれているサイトも増えてきました。

業務委託と社員とには、働き方や収入などにたくさんの違いがあります。今回はそうした業務委託の特徴を紹介しつつ、現実としてこうした職業に就く方法を解説しましょう。

パーソナルトレーナーの「業務委託」って、どんな業務形態?

パーソナルトレーナーに業務委託するジム
「業務委託」というのは、名前の通り業務を委託されているパーソナルトレーナーのことです。

…と、さすがにこれだけじゃ情報不足ですよね(笑)もう少し詳しく見ましょう。

パーソナルトレーナーは、パーソナルジムの社員として所属しながらトレーニング指導を行う働き方と、独立・経営者として仕事を取っていく働き方の2種類に大別されます。

このうち、業務委託というのは後者、つまり個人事業主として、フィットネスクラブやパーソナルジムと契約をして、ジム内でセッションを行える契約をするのです。

フィットネスクラブを例に挙げると、お客様のターゲット層は「クラブ会員」であることが前提となります。

クラブへ通っているお客様からご依頼などを受けて、60分前後のトレーニングを行うというのが一般的な流れです。

また、料金の支払いは1回いくらという形で、都度払いになるケースが多いです。

パーソナルジムの場合は、ジムスペースを時間帯で「間借り」して、自分のお客様を指導したり、あるいはジム側のお客様の指導を行なったりと、比較的自由度が高いという特徴があります。

大抵のパーソナルトレーナーは、いきなり業務委託になるのではなく、パーソナルトレーナーの社員として働きつつ、キャリアアップの1つの手段として業務委託へと進みます。

その理由については、後ほど説明します。

業務委託のパーソナルトレーナーと社員の働き方の違い

業務委託のパーソナルトレーナー
個人事業主である業務委託と、いわゆる社員として働くパーソナルトレーナーには、大きく2つの違いがあります。

①ジム運営に関わるか関わらないか

業務委託はあくまでジムスペースを借りてパーソナルトレーニングを行うという仕事なので、直接的・間接的にジム運営に携わることはほぼありません。

ここでいうジム運営というのは、例えば受付やお客様の予約管理、集客のための広告掲載やSNSの情報発信などのことです。

もちろん、集客のために業務を行う必要はありますが、それはジムが主体ではなく、自分自身のためということになります。

「個人事業主」ですからね。

②給与は固定でなくなる

社員のパーソナルトレーナーの場合、一般的な企業と同じように「固定給+α」という給与形態になります。

それに対して、業務委託は100%セッション料が収入源です。

大抵の業務委託契約の場合、セッション料の15〜20%をジム側への手数料として支払います。

つまり、差し引きされた80〜85%が、自分の収入となるわけです。

業務委託のパーソナルトレーナーと社員とで、収入はどう変わる?

パーソナルトレーナーの社員と業務委託の収入の違い
現在会社員で、転職・独立をしてパーソナルトレーナーになりたい人には、お金の話はとても重要です。

そこでもう少し、社員と業務委託の「収入」の違いを見てみましょう。

①社員のパーソナルトレーナーの年収は、平均的な会社員よりちょっと多め

社員としてのパーソナルトレーナーの年収は、「固定給:20万円〜30万」と「セッションフィー」が主な収入源になります。

セッションフィーというのは、1回のトレーニング指導あたりに支払われるお金です。

これ以外にも残業代や物販における貢献などが加味されるケースも多いです。

会社員同様、昇給や賞与(ボーナス)も用意されています。

これらをまとめると、一般的な社員の年収は「350万」 あたりからスタートすることになるでしょう。

スタッフリーダーや役職につけば、年収600万ほどまで到達できるのではないでしょうか?

②業務委託の年収をケーススタディで見てみよう

業務委託のパーソナルトレーナーの年収ですが、次のようなトレーナーを例にあげてみます。

  • 1回のセッション料は6,000円
  • ジムへの手数料は、セッション料の20%
  • つまり、1回のセッションにおける収入は4,800円
  • 月20日勤務、セッション数は1日平均で6本とする。
⇒月収=4,800×6×20=576,000円  
⇒年収=576,000×12=6,921,000円  

週休2日を維持しつつ1日平均6本というセッション数でも、年収700万近くまでいけるということがわかります。

ちなみに、私の知り合いでフリーのパーソナルトレーナーがいるんですが、その方は多い日で1日13本のセッションをこなしています。

6本というのは、決して大げさな数字ではないというわけです。

業務委託のパーソナルトレーナーのメリット

パーソナルトレーナーの業務委託のメリット
業務委託と社員とを比較した時、業務委託には次の2つのメリットがあるといえますね。

①セッション数次第で収入を大きく伸ばせる

業務委託はセッション数で収入が左右されるといっても過言ではありません。

集客が成功すれば、社員時代では稼げなかったような高収入を実現することも不可能ではありません。

個人事業主としてのプレッシャーはあるものの、ここは大きな魅力と言えるんじゃないでしょうか。

②個人としての力を身につけて、独立・開業への道も

業務委託として働いているうちに、「個人」としての知名度や実力も積み重ねることができます。

そうすれば、フィットネスクラブやパーソナルジムの看板に頼らずとも、完全独立のフリーパーソナルトレーナーとして働くことも可能です。

その先には、開業という大きな目標も見えてきます。

業務委託のパーソナルトレーナーのデメリット

パーソナルトレーナーの業務委託のデメリット
さて、業務委託の持つメリットを語りましたが、メリットの裏には、デメリットも存在します。

①セッションが入らなければ、収入0という現実もありうる

個人事業主である以上、みなさんの収入は会社が担保してくれるわけじゃありません。  

もしもその月のセッション数が1件も入らなければ、収入は0になってしまいます。

そこまで極端にいかずとも、収入が前月の半分に落ち込むというのはざらに起こりえます。

仮に低収入になったとしても乗り越えられる経済的、精神的地盤ができていないうちは、いきなり業務委託になるという選択をしないほうがいいでしょう。

②業務委託の応募には資格や勤務年数が必須

全くのトレーナー未経験者が業務委託の応募しても、契約を結べることはほぼありません。

それは、業務委託契約への応募には資格、勤務年数などの条件がほぼ必ず要求されるからです。

例えば、大手フィットネスクラブの場合、NSCA、NESTA、JATIなどのトレーナー関連団体が発行している資格がなければ、応募すら困難です。

パーソナルジムの業務委託でもそれは同じで、資格か、パーソナルトレーナーとしての勤務実績が必須になります。

これが、「パーソナルトレーナーが社員からキャリアをスタートさせ、それからキャリアアップの過程で業務委託への道を選択する」理由です。

ごくごく稀なケースとして、未経験者がパーソナルトレーナーの業務委託契約を結ぶということはあります。

週末起業など、土日だけ副業パーソナルトレーナーをしている人たちなどです。

しかし、彼らの本業はあくまで別のところにあります。

もしも本業としてパーソナルトレーナーを目指しているのなら、まずは就職=パーソナルジムの社員となって、トレーナーとしての基盤づくりをするのが必要不可欠でしょう。

パーソナルトレーナーで順調に社員、業務委託へとステップアップするには?

パーソナルトレーナーの社員から業務委託へステップアップする
「業務委託にすぐなれない。じゃあまずは、パーソナルトレーナーの社員を目指すことにする」

これが私の結論ではあるのですが、パーソナルトレーナーの社員といっても、そう簡単になれるものではありません。

実は現在、パーソナルトレーナーは人手不足という状況があります。

ある意味売り手市場ではあるのですが、求人募集には「未経験歓迎」と書いている影響から、その応募数はかなり多いと聞きます。

募集枠1人に対して、十数倍の応募者が来ることも珍しくありません。

こうした過酷な就職戦線にいきなり飛び込んでも、ただただ内定を得られずに消耗することでしょう。

そうならないように、私は未経験者の方々へ、「パーソナルトレーナー養成スクールに通うのはどう?」といつも提案します。

いきなりお金のかかる話になるので、敬遠する方も多いです(苦笑)

しかし、スクールをオススメするのには、それなりの理由があります。

①パーソナルトレーナーの基礎を、超ハイレベルな講座で勉強できる

私も実際スクールを見学させてもらったことがありますが、講座の内容は超ハイレベルです。

パーソナルトレーナーとして知っておくべき知識が、学術的な観点で学べます。

近年急増したパーソナルトレーナーの中には、解剖学や生理学、栄養学などの基礎知識を身につけていない人間がとても多いです。

この点を座学と実技、両方の視点で学べるので、卒業後には先輩トレーナーに負けない、即戦力の人材になれます。

②就職支援サポートもある

こうしたスクールの多くは、パーソナルジムと業務提携を結んでいるケースがあります。

スクールにとっては卒業生の進路として優先的に提携先のジムを紹介できる、そしてジムはすでに十分な研修を積んでいる人材を、優先的に確保できるという、大きなWin-Winの関係にあるというわけです。

スクール生にとっても、1人で就職活動をして身も心もボロボロになる必要がありません。

講座内容に集中して好成績を収めれば、それだけ就職への大きな足がかりを作れます。

これからパーソナルトレーナー業界に参入したい人には、パーソナルトレーナー養成スクールは最良の選択肢の1つと言っても過言ではありません。

まずは、自宅近くのスクールを一度検索してみてください。きっとそこには、今皆さんが抱えている悩みが一発で解決されるほどのインパクトが詰まっています。

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