
「パーソナルトレーナーは儲かる職業だ!」という人もいれば、一方で「いやいや、パーソナルトレーナーなんて全然稼げないよ」という人もいます。
今からパーソナルトレーナーを目指す人にとって、稼げる・稼げない、、、どちらが真実なのかはものすごい気になるところですよね?
そこで、私が実際に目にしたパーソナルトレーナーの収入の真実を紹介しつつ、稼げないパーソナルトレーナーのどこにその原因があるのかをありのままお伝えしたいと思います。
この記事の内容
パーソナルトレーナーって稼げないの?稼げるの?
いきなりこの問題の答え合わせ、しちゃいましょうか。
パーソナルトレーナーとは、稼げない仕事なのか?それとも稼げる仕事なのか?
答えは「両方」です!
…と、これだけじゃ流石に怒られますよね(笑)
もう少し具体的にみましょう。
パーソナルトレーナーというのは、稼げない人と稼げる人との落差、つまり「収入格差」が非常に生まれやすい職業の1つだと思います。
実際、私が知っているケースには「年収200万に満たない稼げないパーソナルトレーナー」と、「月収200万を超えている稼ぐパーソナルトレーナー」がいます。
ワーキングプアに分類されてしまう稼げない人もいれば、一方では、彼らの年収を1ヶ月で稼いでしまう稼ぐパーソナルトレーナーもいるのです。
ただこれは、小売りや商社、出版やマスコミ、サービス業などなどのあらゆる業界で言えることではないでしょうか。
働き方とその人の持つスキルとで、稼げない・稼げる、、、収入というのは激変するものです。
では、パーソナルトレーナーにおける収入格差を生む要因はどこにあるのか?
それをこの後からじっくりみてみましょう。
パーソナルトレーナーで稼げない人と稼げる人の違いは何?収入を左右するポイントとは?
パーソナルトレーナーで「稼げない人」と「稼げる人」、この2つを分かつ決定的な違いというのは、どこにあるのでしょうか?
大きく分けて、2つの要素があると私は思います。
①働き方=雇用形態の差
パーソナルトレーナーは、全員が同じ働き方をしているわけではありません。
その中には、大きく4つの雇用形態が存在します。
雇用形態 | 特徴 | 給与 |
---|---|---|
社員 | パーソナルジムに所属、正社員・契約社員として働く | 一定の月給+セッション料など |
業務委託 | ジムと個人契約を結んで働く | セッション料+セッション数 |
フリー | 個人間で契約を結び、指導を行う | セッション料+セッション数 |
独立・開業 | 自分でジムを持つ | お客様の数+料金設定+α |
表の下に向かうほど、稼げる度合いが大きくなると考えてください。
例えば、社員であれば給与の違いがそのまま稼げる・稼げないに直結します。
入社するジム次第で、年収が100万円以上変わることもありえます。
それに対して、業務委託やフリーはセッション料・セッション数がそのまま収入に直結します。
この形態は、本当に収入の度合いが読めません。
ただし、大手ジムと契約をする業務委託の場合、セッション料はフリーより低めに設定されていることが多いです。
稼ぎの度合いやインパクトで言えば、フリーの方が強いでしょう。
独立・開業というのはまた違う世界の話です。
個人経営か複数経営、お客様への料金設定などで収入も経費も大きく変化します。
②セッション料とセッション数
先ほど少し触れた、セッション料とセッション数をもう少し掘り下げてみましょう。
例えば業務委託の場合、60分のセッションに対して、約6,000円のセッション料をとるのが一般的です。
そのうちの20%前後をジムに支払うので、実際の収入は4,800円ということになります。
それに対して、フリーは60分で約10,000円ほどの料金設定が多く、人によっては30,000円、あるいはそれ以上をとる人もいるほどです。
例えば、2人の1ヶ月あたりのセッション数を100本、150本と想定すると、収入は次のようになります。
雇用形態 | 1セッションあたりの収入 | セッション数 | 月収 | 年収 |
---|---|---|---|---|
業務委託 | 4,800円 | 100本 | 48万円 | 576万円 |
業務委託 | 4,800円 | 150本 | 72万円 | 864万円 |
フリー | 10,000円 | 100本 | 100万円 | 1,200万円 |
フリー | 10,000円 | 150本 | 150万円 | 1,800万円 |
どうでしょう。同じ本数なのにも関わらず、かなりの収入格差が生まれてくると感じるのではないでしょうか?
ちなみに、月100本というのは稼働が20日であれば、月5本。
単純計算で1日5時間の労働ということになります。
私の知り合いには1日13本、月間300本のセッションをこなすというツワモノもいるので、決して絵に描いた餅のような数字ではありません。しかし、セッションがなければ一瞬でこの収入は激減します。
月間セッション数が30本、50本になれば、社員よりも稼げない、低収入に陥ることもあり得るわけです。
稼げないパーソナルトレーナートレーナーに見られる3つの共通点
パーソナルトレーナーの稼げない・稼げるという収入格差は、働き方とセッションのこなした数で変わるということがわかりました。
ここからは、私が見た「稼げないパーソナルトレーナー」に共通する、3つのポイントを紹介したいと思います。
稼げないパーソナルトレーナーの共通ポイント①顧客満足度が低い
これはもう、言語道断ですね。
お客様から聞いたことのある実際の体験談には、こうしたひどい実例が存在します。
- ダイエット目的で通っていたのに、言い渡されたのは糖質ゼロのきっつい食事制限だった。
- 2ヶ月のコースが終わったら、途端にリバウンドした
- セッション中のハードなトレーニングで、持病の腰痛・肩こりが悪化した
- 結果が出ないことに対して、トレーナーから自分のせいだと非難された
私は、お客様のニーズを満たし、運動することや本来の食事の楽しみを取り戻してもらうことがパーソナルトレーナーの本質だと思っています。
2ヶ月間でダイエットやボディメイクに成功するのは当たり前。
そうではなく、辞めた後もお客様が自発的に運動を楽しめたり、ダイエットを継続できたりするように促せるかが重要です。
また、パーソナルトレーナーにとって、お客様からの紹介や口コミによる集客は、むちゃくちゃ重要です。
中には、これだけで新規顧客を十分に確保できる方もいるほど。
目の前のお客様にどれだけ質の高いサービスを提供できているか。
これすらできないパーソナルトレーナーが稼げないのは、ある意味当然と言えるかもしれません。
稼げないパーソナルトレーナーの共通ポイント②集客がまるでできていない
先ほどの口コミや紹介と同様に、稼げないパーソナルトレーナーは集客がほとんどできていません。
ネット社会である現在、お金をかけず手間暇をかければ、お客様を獲得する方法はたくさんあります。
HPの開設、ブログの更新、facebookやTwitter、InstagramやLINEに到るまで、ありとあらゆる手段があるんです。
noteやVoicyなど、新規サービスもどんどん世の中には生まれています。
稼げないパーソナルトレーナーの中には、こうしたSNSアカウントを持っていないという人さえいるほど。
いや、別に趣味であればアカウントを持っていなくてもいいんです。
しかし、仕事である以上、お客様を集めるための営業活動は不可欠。
その辺りの意識が低い人ほど、どんどんリタイアしていきます。
稼げないパーソナルトレーナーの共通ポイント③見た目が悪い
いきなり話題が変わって、外見の話です。
パーソナルトレーナーは、マンツーマンでお客様と非常に近い距離で指導を行います。
しかも、パーソナルジムに足を運ぶお客様にとって、やはりイケメン・美女と一緒にいる方が楽しいでしょう。
事実、そうした見た目を持つパーソナルトレーナーの方が、成約率も高いですし、セッション中の離脱率も大きく下がります。
しかし、だからといって「絶世の美女、超絶イケメン」でなければ成功しないという話ではありません。
私がパーソナルトレーナーに求める外見の条件は2つ。
それは「清潔感があるか」と、「お客様の目標になるような存在であるか」です。
お世辞にも、私はかっこいい見た目ではありません。
しかし、何より清潔感というのはこだわっています。
接近した時、目やにやフケがついていたら、誰だって嫌じゃないですか?
今や、男性だってスキンケアを気にする時代です。
毎日セッション前に鏡の前に立って身だしなみを整える。
それくらいのことはやっておくべきです。
そして、パーソナルトレーナーは、お客様に夢を与えることができる職業です。
「私も頑張ればこの人みたいになれるかな」という気持ちは、ダイエットやボディメイク成功には大きなモチベーションになります。
そういったモチベーションを与えられるのは、汚らしい見た目のトレーナーではありませんよね。
こうした細部に気を使えるかどうかでも、パーソナルトレーナーとして稼げる・稼げないは大きく左右されます。
実際、やり手のパーソナルトレーナーはファッションセンスも、見た目の意識も非常に高いです。
パーソナルトレーナーになったのに稼げない…そんな悲劇を防ぐには?
この記事を読んでいる多くの人にとって、「パーソナルトレーナーになる」というのは1つのゴールでしょう。
しかし、うまいことパーソナルジムに入社できたのに、全然稼げませんでしたでは全くの無意味ではないでしょうか。
ここ数年、パーソナルトレーナー未経験者や体育系の勉強をしていない人から、パーソナルトレーナーになりたいと相談を受けます。
そんな方には、最近「パーソナルトレーナー養成スクールに通うこと」を最善の方法として提案しているんです。
パーソナルトレーナー養成スクールは、大学や専門学校と比べて、短期間の講習でトレーナーに必要な技能・知識を学べます。
しかし、短期間ながらその学習内容は非常に濃密です。
解剖学や生理学、栄養学などの観点で人体を一から学べるので、その技術力は今伸び悩んでいるパーソナルトレーナーよりもはるか上のレベルに到達できます。
実技演習も用意されているので、お客様のニーズや慢性痛へのアプローチなど、生きたスキルを学べるんです。
また、スクールの講師を務めるのは、現在パーソナルトレーナーとして活躍しているトッププロばかり。
彼らの姿勢や哲学、見た目への意識というのは、まさに稼げるパーソナルトレーナーという生きた教科書と言えるでしょう。
稼げないパーソナルトレーナーと稼げるパーソナルトレーナーの最大の違いは、身近に最良のお手本、先生がいるかどうかにもあります。
パーソナルトレーナーという職業を新たなステップと考えているのなら、ぜひ一度、パーソナルトレーナー養成スクールをチェックしてみてください。